日本人の成人の多くが歯周病に罹患しているといわれています。
このような症状があれば、当院までご相談ください。
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯ぐきが下がり、歯が長く見える
- 歯磨きをすると出血する
- 口臭が強くなった
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10:00~13:00 | ● | / | ● | ● | ● | ● | ● |
14:00~19:30 | ● | / | ● | ● | ● | ▲ | ▲ |
休診日:火曜・祝日 ▲:14:00~18:30
歯周病は、プラーク(歯垢)に棲みつく歯周病菌が、歯ぐきなどの歯周組織に炎症を起こす病気です。症状が進行すると、「歯槽骨(しそうこつ)」と呼ばれる顎の骨が溶かされて歯がグラつき、最終的には歯が抜けてしまいます。
歯周病は自覚症状がないまま静かに進行するため、気づかないまま重症化してしまう方が少なくありません。また、歯周病が誤嚥性肺炎、糖尿病、心疾患、脳梗塞などの全身疾患を引き起こすことや、妊娠中の場合は胎児に影響することもあります。
歯周病は日本人の約8割がかかっているといわれる身近な病気です。若い方も、毎日歯を磨いている方も、誰もが歯周病リスクを抱えているという認識で予防することが大切です。
当てはまる項目が多いほど、歯周病が進行している可能性があります。
▶ 健康な歯ぐき
健康な歯ぐきはきれいなピンク色で、きゅっと引き締まっています。歯磨きをしたり、歯周検査で針のような器具を使ったりしても、簡単に出血することはありません。▶ 歯肉炎(軽度)
歯周病の初期で、歯ぐきが炎症を起こした状態を「歯肉炎」といいます。自覚症状:痛みはほとんどなく、歯ぐきは赤みを帯びて膨らみ、歯磨きすると出血することがある程度で、放置されやすい段階です。
治療:歯周ポケットが2~3mmと徐々に深くなってプラークが溜まり、炎症が進行していきます。この段階で適切な治療を受ければ、健康な歯ぐきへの早い回復が期待できます。
▶ 歯周炎(中度)
歯肉炎から進行した状態を「歯周炎」といいます。
自覚症状:歯ぐきがさらに腫れて出血することが多くなります。歯を支えている歯根膜や歯槽骨が破壊され始め、歯のグラつきも感じるようになります。
治療:進行を抑えるためには、歯科医院で「スケーラー」と呼ばれる専門の器具を使って、歯周ポケットに溜まったプラークや歯石をしっかり取り除いていきます。
▶ 歯周炎(重度)
自覚症状:歯ぐきは真っ赤に腫れて、膿が出るため口臭もかなり強くなります。歯周ポケットは6mm以上の深さになって歯ぐきが下がり、歯根が露出してきます。この頃には歯を支える歯槽骨もほぼ破壊され、歯は抜け落ちる寸前です。
治療:スケーリングで歯周ポケットの奥深くの歯石を取り除きます。それだけで除去しきれない場合は、歯ぐきを切開して歯石を取り除く「フラップ手術」と呼ばれる外科処置を行うこともあります。
歯槽骨や顎の骨の破壊がかなり進んでいる場合は、歯周組織や骨を回復させる「再生治療」を検討します。ただし、再生治療でも歯周組織を完全には元通りにすることはできないため、ここまで進行させないことが大切です。
ブラッシング
歯周病予防は「歯磨きに始まり、歯磨きに終わる」といわれるほど、毎日の歯磨きでプラークをできる限り除去することが重要です。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどを組み合わせて磨き残しを減らし、さらに効果を上げることができます。日々のセルフケアを見直すことで、軽度の歯周病であれば症状を改善することも可能です。定期的なプロケア
ご家庭での「セルフケア」だけでは、どんなに頑張ってもプラークを完全に除去することはできません。そのため、3か月に1回程度は歯科医院での検診を受けましょう。禁煙
喫煙者は歯周病になりやすく、タバコによる血管収縮のために、治療をしても治癒しにくいといわれています。禁煙に成功した方は歯周病の予後も良好ですが、喫煙を続けていると細菌への抵抗力も低下するため、多くの方が再発を繰り返してしまいます。